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主な試験方法

引張破壊応力、引張降伏応力、引張破壊ひずみ

ダンベル状に成形した試験片に引張荷重を加えて、試験片が破断したときの最大荷重を断面積で割った値を引張破壊応力、試験片が降伏したときの最大荷重を断面積で割った値を引張降伏応力として示しています。また破断したときの伸び率を引張破壊ひずみと表示しています。

ポリスチレン成形品の耐荷重性を比較する目安となります。

GP

分子量の高い程高い値になりますが、可塑剤が添加されるとその影響が大きく現れ、値を低下させる方向となります。

Hl

ゴム含有量により変化し、一般的には衝撃値が高い程低い値となり、可塑剤の添加はGPと同様の傾向を示します。

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曲げ強さ、曲げ弾性率

角棒状の試験片両端を下から水平に支え、中央部より荷重を加えたときの最大荷重を断面積で割った値を曲げ強さとして示しています。また、曲げ弾性率は初期荷重をひずみ量で割った値で示します。

ポリスチレン成形品の剛性の指標として使用され、成形品の変形を抑える場合にはこの値の高い品種を採用される事で好ましい結果が得られます。

GP

曲げ強さは引張破壊応力と同様の傾向ですが、曲げ弾性率は品種による差がほとんど有りません。

Hl

引張降伏応力と同様の傾向を示します。

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シャルピー衝撃強さ

角捧状の試験片に切り込みを入れ、切り込みの反対方向からハンマーで衝撃を加えた際の、試験片の破壊するエネルギーで示しています。ポリスチレンではこの数値を強度と称する事が有ります。新JIS規格では、従来のアイゾット衝撃強さの替わりにこの方法が採用されました。

ポリスチレン成形品の破壊されにくさの目安として使用されますが、実用的な破壊強さは剛性等を加味して考える事が必要です。

GP

衝撃強さの絶対値が低く、品種による差も大きく有りません。

Hl

ゴム含有量により大きく変化します。

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ビカット軟化温度

成形片に断面積1mm2の先端が平らな円柱針を乗せ、一定速度で温度を上昇させていき、針が試験片に1mm進入した時の温度を示します。

ポリスチレンの軟化温度の目安になり、成形品の耐熱性の相対的比較に使用できます。なお、ポリスチレンの耐熱性を示す測定値に加熱たわみ温度、ボールプレッシャー温度等も有ります。耐熱性の測定値は測定時の荷重条件に依存します。

GP

分子量の影響は少なく、可塑剤により大きく影響され低下します。

Hl

ゴム含有量でも差が生じますが、GPと同様に可塑剤添加の影響が大です。

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メルトマスフローレイト

200℃に加熱したピストン内で溶融樹脂に49Nの荷重をかけて、直径2mmのノズルから10分間に流れ出る樹脂量で示します。

ポリスチレン成形時の流動性の目安であり、一般にこの数値が大きいほど成形性は良好です。

GP

分子量が高い程流動性は低下、可塑剤が多いほど向上します。

Hl

GPと同様な傾向でありゴム含有量にも影響されます。

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